Project SOLA

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世界を変えるのは悪ガキである 〜いい人な日本人の蜘蛛の糸現象〜 #projectsola

      2017/04/11

アメリカ社会の代謝サイクルは、非常に早く、特徴的です。日本のスピードとはかなり違いますが、これは一体何故なんでしょうか?



鬱社会JAPAN

とある方曰く、常に代謝し続けている米国と違って、日本の政治的転換サイクルは数十年に一度らしいですね。

代謝があまり起こらないのが特徴だということです。

ふと思ったんですが……なんとなくそれは、「鬱な人」と似ているんじゃないでしょうか。

要するに、我慢しすぎということ。

段々それが我慢できなくなって、溜めに溜めて爆発する。……そんな循環サイクルが存在しているのかもしれません。

日本から新しいものが生まれてこない理由

私は今後、日本からは新しい世界のインフラは生まれてこないだろうと思っています。例外は、最初から米国で勝負を始めたメルカリぐらいでしょうか。

……何故日本からは生まれないのか?

それは、日本人は「いい人が好き」だから。いい人とは言っても、表面上のいい人も含まれ、なんだか耳障りのいいことを言いながら、勝手に悪者を作り上げ、センセーショナルな話題でフォロワーを集めた後、急に物腰柔らかくなって囲い込む。……そんなトランプ戦略みたいなことをやっている人を何人も見て、ウンザリしてきました。

能力だとかビジョンだとかそういう部分ではなく、とにかく「良さそうな人」を選び、選択する傾向があります。逆に言えば、「悪そうな奴」は叩き潰すか無視する。

何故いい人が好きだと、世界を変えられないのか?……それは「いい人は、既存システムを壊せないから」です。

いい人に群がる「蜘蛛の糸現象」

これを私は「蜘蛛の糸現象」と呼んでいます。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のことですね。

蜘蛛の糸/芥川龍之介

『蜘蛛の糸』では、地獄に落ちたカンダタが、お釈迦様から蜘蛛の糸を垂らされて、それを登って行き、地獄から出ようとします。が、それを見た他の人間たちも、後からその糸を登ってくるわけです。

……つまり、衰退期に陥った日本は、ヒーローを求め、みんな誰かにすがるようになります。そして時代を変えてくれそうな人がいると、そこへ群がっていきます。ですが、その人が自分にとって有利なことをしてくれなければ、手のひらを返したように叩き始める。そしてアイツは悪い奴だ、裏切り者だと噂します。

なので、それが嫌なカリスマは、できるだけ「いい人」であろうとします。そうでなければ、周りから叩かれてしまうから。みんな「いい人すぎる」ので、誰にとってもいい方法しか選べない。なので、世界は変わらないのです。

……しかし、Appleのスティーブ・ジョブズはそれをやりました。

「うるせーよ。俺の理想の世界にお前は要らないんだ」

そう言えたんです。

日本にも、イノベーターは存在していた

かつての日本で言えば、織田信長も同様なキャラクターだったと言えます。その次のサイクルでは、坂本龍馬でしょうか。

……つまりは次代を変えるのは、「いい人ではなく、悪ガキ」なのです。

現代の日本では、それはホリエモンでした。

でもそれも、信長が本能寺の変で討たれたように、潰されました。まさしく歴史は繰り返していますね。圧倒的なファーストペンギンは、背後から討たれるのが日本社会なんです。

多様性ある社会が故の安定性

日本は多様です。でもそれは、安定と同義語と言えるかもしれません。土壌の微生物と同様に、多様な生態系があればあるほど、どれか一つの突出した種が繁栄することはありません。多様であるからこそ、安定している。安定しているからこそ、多様である。そんな因果関係があるんでしょう……。

唯一、そんな中で勢力を伸ばすことができるのだとすれば、それは『毒』を持っていること。周りの生物を蹴散らすか殺してしまうほどの毒。……それほどの悪ガキであれば、もしかしたら日本も変えられるかもしれませんね。米国のトランプ大統領のように。

……自分の中に毒を持て。

そう言ったのは、一体誰でしたっけ?

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