Project SOLA

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人体微生物マネジメントの時代の到来 #projectsola

      2017/04/11

昔から、口元にヘルペスがよくできる体質だった。

ある時、知人の鍼灸師さんにお腹の上にお灸をしてもらいながら、「胃腸と口は繋がっているから」と言われて、非常に腑に落ちた。




胃腸と口の切っても切れない関係性

思い返してみれば、確かにそういう時は決まって食生活が乱れていたり、朝から甘いものを食べた時だったり、長距離ドライブをしていたりした後だった気がする。(ちなみに現在も……)

これらの状況を振り返って共通項を探してみた所、胃腸の動きが関係しているんだろうな……という仮説が浮かんできた。

つまり、『胃腸に住む腸内細菌の活動が活発でない時に、吸収されやすい食べ物を食べると、体に吸収されずに余剰分のエネルギーが口元に運ばれ、使い切れなかったエネルギーを利用してヘルペスウイルスが繁殖するのではないか?』ということだ。

体内の生活サイクルとズレた食生活をしたり、まだ体が活動していない状態でたくさん食べたり、胃腸が圧迫された状態で食事をする……というような状況だ。

食物繊維と腸内細菌の切っても切れない関係性

確かに、胃腸の状況を感知して、口元に信号が送られ、それによって食事をコントロールする……という状況はあるような気もする。最近では、食物繊維と腸内細菌の関係が注目され、研究が進んでいるらしい。チラッと聞いた所では、食物繊維にくっついている微生物が腸内まで運ばれ、構成される腸内細菌叢と関係しているらしい……?ということだ。

確かに、何故野菜が体に良いか?と言うと、食物繊維はセルロースやリグニンなどから構成されており、それらは草食動物ではない人間は吸収するのが難しい。それらを分解するのが得意なのは、白色腐朽菌や褐色腐朽菌などのキノコ類であり、人間の腸では吸収されにくいため、体内にある老廃物や腸内に溜まった古い食べ物を体外に押し出して排出してくれる働きがあるのだ。

……要するに、「体に吸収されにくいから、体に良い」ということだ。

植物と肥料の切っても切れない関係性

これを植物に当てはめてみると、結構納得できる部分がある。それはどういうことかというと、低分子で吸収しやすい肥料を与えるほど、植物は受動的で勝手に養分が吸収できるため、根を張らない。そして使い切れなかった養分が体の一部に溜まり、そのごちそうを狙った害虫や病原菌に食べられてしまうことになる。

逆に炭素を多めにした吸収しにくい状況を整えると、彼らは根を多く張り、何とかそこから養分を吸収しようと努力するのである。

この、「生きるために努力する」という状況が結構重要だと思っていて、それは確かに弱い者にとっては過酷な環境になるのかもしれないが、多くの生き物にとってはそれが生命力を高めることに繋がり、生態系にとって好循環を生むのだと思う。




生態系サイクルとエネルギーの切っても切れない関係性

植物は自分が食べられないように、活発に光合成をすることによって、難分解性のリグニンやセルロースなどを作り出す。人間はそれを食べて、頑張って吸収しようとし、吸収しきれない部分は排出する。しかし、少しだけ分解されたそれは生態系によってさらに適した生物たちが徐々に分解していき、最後は土に帰る。

こうすることによって、誰か一人が裕福になるのではなく、それぞれが徐々にエネルギーの恩恵を受けることができるようになっていく。……本来自然とは、どこかで富が独占できないようになっているのだ。

……やや都合よく解釈してしまったかもしれない。だが、先日聞いたアトピーの海水治療の話を聞いて、このような部分にもっと目を向けるべきかもしれないと思った。

低分子食品と体の切っても切れない関係性?

常々、砂糖や卵など、低分子だったり高カロリーだったりする食べ物が原因でアトピーが起きたり、糖度が高い果物などでこうした現象が起きるのではないかという仮説を持っている。……そのため、糖分合成量の低い自然栽培の野菜や、白米よりも体に吸収しにくい玄米を食べることによって、改善される場合があるのでは?……と。

アトピーの原因とは、皮膚に住むカンジダ菌が過剰なエネルギーによって増殖してしまうから、という話を聞いたことがあった。先ほどの海水治療では、海に入ったり皮膚を太陽熱に晒すことによって、アトピーを治療するのだそうだ。……これって何だか、農業に似ているような気もする。つまり、「海水に含まれるミネラルや浸透圧、それに紫外線の殺菌効果を利用して、皮膚常在菌のバランスをコントロールしているのではないか?」……ということだ。

これからの微生物ヘルスケアの可能性

もしこの仮説が正しいのなら、最近研究されている青い光などを利用することによって、過剰増殖してしまったカンジダ菌を殺菌することで、アトピーの治療ができるようになるかもしれない。

これからは、『人間の体と共生する微生物のマネジメントを行う』というようなヘルスケアが生まれてきてもおかしくないのではないかと思っている。

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