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社会の衰退とインフラとコンテンツ

      2017/04/11

世界はインフラとコンテンツによって構成されていると考えている。

ここに、社会の衰退の時間軸を加えるとどうなるだろうか。

拡大期

社会が拡大していく時には、インフラが必要になる。広がっていくエントロピーに方向性を付けなければならないからだ。そしてインフラである以上、シェアが重要だ。

インフラは、より広範囲に安価で公平なインフラが提供されることが望まれる。そうすることによって、社会の多くの人に同じサービスを届けることができ、社会は効率よく発展することとなる。

縮小期

一方で縮小期はどうか。縮小期にはインフラは必要なくなってくる。それまで拡大したインフラの中で、使われるものと使われないものが出てくるようになり、使われないものは次第に衰えていく。

こうした時代では、細っていくインフラにエネルギーを供給するためにも、『コンテンツ』が必要になる。強力なコンテンツが一つできると、そこに向けてエネルギーを注ぎ込むためにインフラは強化されていく。全体でのエネルギー量が足りなくなっているので、その配分をどう割り振るか、という課題が生まれてくるのだ。




インフラとコンテンツの育て方

インフラとコンテンツでは、その育て方が異なる。先程も挙げたように、インフラはシェアが重要なので、そこへ投入する資本は大きいほどいい。大資本を投入して、一気にシェアの何割かを確保するのだ。拡大時にはそうしたやり方で一気に勢力を拡大する所が出てくる。

逆にコンテンツを育てるのは大変だ。一時的なブームとして流行が起こる場合もあるが、これも長く持たせることは難しい。……コンテンツとは、感情に遡求するものだからだ。なので、流行とはどちらかと言うとインフラに近いものだろう。新しいコンテンツが出てきた時の珍しさで、みんなが飛びつくような。

感情に遡求するコンテンツというのは、言わばストーリーだ。人間にとっての喜怒哀楽などの各感情をどう刺激するのか?その作りこみが重要となる。ストーリーであるならば、そこには起承転結があり、私がそこで最も重要と思っている部分が、『承』の濃さと『転』の落差だ。このギャップが大きければ大きいほど、人の感情を揺り動かす効果があると考えている。

現代のビジネスモデルの勘違い

これまでは、インフラを作るビジネスで社会は回ってきた。だが、これからはもうインフラは必要ない時代だ。必要とされるインフラは、これまでとは全く別次元の相……例えば、空であったり電脳空間であったりといった、革新が必要とされる相のインフラである。

これを勘違いして、これまでと全く同じインフラを作ろうとしても、うまくいかない。作るのならば、それは数少ないリソースを割いても良いと思わせるような、コンテンツなのだ。

ただし、コンテンツを作るのには時間がかかる。インフラと同じように、資本を投下してシェアを取れるようなものではない。……むしろ、そうしたパワーゲームは嫌われる可能性すらある。コンテンツを作ろうとするならば、優れたクリエイター(ストーリーテラー)による、ディテールに力を入れた地道な『承』の積み上げが必要となってくるのだ。そしてそこに『転』が生じた場合に、やっと陽の目を見ることになる。

まとめ

インフラを設計するには、数値的計算能力が必要になるが、作るだけならば社会に合わせるだけでいいので、ある程度勢いでもなんとかなる部分もある。

だが、コンテンツを作るには一朝一夕には行かない。経営計画のように、いくら投資したらいくら返ってくる……というような相関性は無く、それらはあくまで目安にすぎない「当たるかハズレるか」といった複雑系のカオス理論に近いのだと思う。

少なくとも、自分が作ろうとするのがインフラなのかコンテンツなのか、ということは十分に理解しておいたほうがいいだろうという気がする。

▼参考

・K戦略とr戦略

 - 予測, 物語社会学 , , , ,