Project SOLA

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忍者とビッグデータとクラウドと

      2017/04/11




忍者という存在の立ち位置とは?

現代で忍者と言うと、みんなイロモノを想像するのではないだろうか。私も最初はそんな気持ちもあったのだが、実際に現代の忍者文化を引き継いでいる人の話を聞いてみると、実はもっと奥深い忍者の文化があるのだった。

侍や武士と違い、忍者は情報を取り扱うことが仕事である。そのため、肩書きやプライドとは違ったものを重要視する。スパイという存在を考えればすぐに分かる通り、正攻法だけでは目的が達成できないということを知っているのだ。そのため、見知らぬ土地へ溶け込む必要があったり、如何に相手に怪しまれずに情報を引き出したり……といった手段が必要となる。

ここでそれらの概念を説明すると、とても時間が足りないので、興味がある方はProject SOLAが企画している『忍者アカデミー』を参照して頂きたいと思うのだが、その中で興味深かった部分をクローズアップしてみたい。

忍者が活躍する場所

忍者の文化を聞いていると、国境地帯で活動することが多いらしい。……これは当然だろう。敵国の情報を仕入れ、自国に届けるためには、国境付近が最も活動しやすくなるからだ。そして、日本において国境がある場所というのは、主に山間地だ。

そうした方向性の中で、都市部においては一気に情報が広がり、全体に流行が起こるそうなのだが、山間地では情報が広がりにくいため、地域や場所によって特色が出てくるらしい。これは、現在の社会を見ても同様だ。都市部はどこも均一化していく。

つまり、忍者が生息する場所は多様性が存在している、ということだ。これは経済活動にも通じるものがあるのではないかと思うのだった。都市部においては資本力がものを言い、それが強いものが一気にシェアを広げる。しかし、多様性のある場所に関しては情報戦略が非常に重要で、その扱いによって戦局は一気に変わってくるのだ。そのことを後に参加したセミナーにおいて再認識することとなった。

人工知能とビッグデータの動向

次の日、私はメタップスの「人工知能とビッグデータセミナー」に参加していた。この分野もこれからは非常に興味があるし重要となる分野だ。講演を聞いて参考になることはいくつもあったのだが、これもその中から少しだけピックアップしてお知らせしたい。

楽天のECに関わっている方の話では、メジャーな商品以外にも、多様化+ロングセラーの商品というものが存在しているらしい。例えば、限定数百個の焼き芋や、甲冑や仏壇などだ。果たして何に使うのかも分からないようなものが、予約が一杯で何ヶ月先までも入荷待ちとなっているらしい。

ここでその担当者の方が言っていたことが印象的だった。「もはやここまで来ると、人工知能を使わなければ無理」という言葉だ。

インターネット普及後、そのニーズはより多様化しており、さらにあまりにも広範囲に広がるため、もはや人間の力では間に合わないらしいのだ。なので、人工知能を使うことでようやくマーケティングが可能になるらしい。ちなみに東大の教授によると、まだ今ならアルゴリズムが作れれば、世界をリードできる状態らしい。しかしもうしばらくすると、データ量=資本の力になるだろうと……。




ビッグデータと多様化する社会

今回の一連の情報で感じたこととしては、単純化した社会であれば、単純な伝達手段で情報は伝わり、それが伝播するスピードも早いし簡単だ。しかし社会が複雑化すると、情報伝達が中々難しくなってくるので、以前のような方法では情報処理が簡単にできなくなってくるということだ。

それは都市と比較した山村地域であることだったり、インターネットが登場する前の社会とその後の社会と捉えられるかもしれない。いずれにせよ、TVなどの大雑把なHUBを介して繋がっていたこれまでの社会とは変わり、個々人がHUBとなって情報発信、収集ができるようになってきた時代だ。それこそ忍者のように強かに情報を取り扱うようにならなければ、あっという間に人工知能によって処理されるだけのサンプルになってしまうのかもしれない……。

 

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