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果たしてイノベーターとは正義の味方か?

      2017/04/11

世界の真理の途中だが、大阪都構想の結果を受けて少し考えたことがあったので、生態社会学を更新しておきたい。

世間では、イノベーターがまるでヒーローのように持て囃されている。それはまるで、かつての革命家のように、世界をバラ色に変えてくれるかのような正義の味方的な扱いをされているように思う。

革命家とイノベーター

例えば、貧しい人々が圧政に苦しめられていて、それを止めようと立ち上がった人間がいたら人々は彼のことを何と呼ぶだろうか……?
……きっと『英雄』というに違いない。かつて、世界中でそう呼ばれた人が何人もいたはずだ。
では同じように現代の日本にて、貧しい人々を救うために社会を変革しようとした人がいたとする。あなたは彼のことを何と呼ぶだろうか……?

残念ながらそれは、英雄ではない。

何故か同じような状況なのにもかかわらず、彼のことは皆が『悪魔』だと呼ぶのだ。この違いは一体どこから来るのだろうか?
民主主義は、社会状況において変革者を善にも悪にも変える。……だから、一時期ネット上でよく散見できた「正義」だとか「正しくあるべきだ」という論調には賛成できない。

これまで英雄と呼ばれた過去の変革者たちは、多くの貧しい人々のために、少数の既得権益階級の人々を打ち倒し、民主主義の基礎を作った。
しかし、樋渡さん然り、橋本さん然り、何故現代日本の変革者は悪魔のように罵られて、地域を追われることになってしまうのか……?

このことを考えていた時、あることに気付いた。……実は、民主主義とは自然と同じ状況を作り出しているだけなのである、ということに。



民主主義とは、自然の摂理に習ったシステムである

かつてのように貧しい人々がマジョリティだった場合、マイノリティである既得権益を倒すと、変革者は英雄となり、褒め称えられる。がしかし、貧しい人々がマイノリティだった場合、マジョリティである既得権益者からは異端扱いされ、悪魔のように呼ばれる……という出来事が起こっているのである。
……実はこれは、微生物群の変化の状況を考えてもらえばすぐに分かる現象なのだ。

ある群落が貧栄養環境でマジョリティだった場合、より多くの養分を蓄えている生物が死ぬことにより、そのエネルギーは分散して多くの生物たちに行き渡る。がしかし、貧栄養群落がマイノリティだった場合、富栄養生物たちにそのエネルギーを吸い取られて終わってしまう。……既に多くのエネルギーを浪費するようになってしまった生物は、誰もエネルギーを分け与えようとはしないのだ。

まとめ:アイデアキラーという存在

これが、近年起きているアイデアキラーたちによるイノベーター潰しである。
イノベーターとは、乱世においては救世主となるが、平和な世では必要なくなる正義の味方と同じなのだろう。……それどころかむしろ逆に、悪の大魔王呼ばわりされてしまうのだ。
これが民主主義の欠点だということもできるが、しかし実は生態系的に見てみると、実は自然の摂理とも思われるような出来事なのだ。やはり、自然の摂理は人工的には如何ともし難いのかもしれない……。

それだけで済ませてしまっては何だか寂しすぎるので、生態系的にどう対処するべきかということを考えてみよう。
一つは、延命を止めて老化を促進し、早く次世代にバトンを渡すこと。養分を渡さずに、早く実をつけさせるのである。
もう一つは、環境を変えること。まだまだ成長過程にある環境や、既に撹乱が起きたような荒廃地に行くことにより、強いエネルギーとベクトルを持ったイノベーターは、活躍の機会が非常に多くなる。私はそのことを東北の被災地で知った。

イノベーターとは、必ずしも正義の味方になれるとは限らない。その環境を間違えると、悪の大魔王呼ばわりされて周囲から袋叩きに遭ってしまう可能性もあるので注意しよう。

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