Project SOLA

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記録のジョーイとは俺のことだ

      2017/04/11

【ジャックマガーク探偵団】という物語があった。

……いわゆる児童文学、という奴だ。小学校高学年の時にこれにハマり、調べてみたら今でも鮮明にあのテーマソングを思い出せた。もちろん、曲なんかは付いていないので、文面から読み取れる詞を並べた脳内再生の音楽だが、当時の私には明瞭にあのテーマソングが流れていた。




ジャックマガーク探偵団とは

内容としては、いわゆる少年探偵団ものなのだが、江戸川乱歩ほどのサスペンスは無く、どちらかと言えば【僕らの七日間戦争】をもう少しマイルドにしたような、ほのぼのとした日常の中のちょっとしたミステリアスなエピソードの謎を解いていく……といった中身だったはずだ。【氷菓】に近いかもしれない。

そこに、「記録のジョーイ」というキャラクターが出てきた。

後日、彼らが遭遇したエピソードをこの本に記しているのが、このジョーイという人物だという設定なのだが、私はこの「ジョーイ」にすごく惹かれていた。
タイトルの通り、ジャックマガークというのが主人公格の、言ってしまえばジャイアンのようなキャラクターなのだが、それ以外にも嗅覚が能力の「鼻のウイリー」や頭脳の「ブレインズ」におてんばの「ミス・ワンダ」、そして日系で声と空手が能力の「マリ・ヨシムラ」など、なかなかアメリカにしてはキャラが立っている人物設定だ。

しかしこうしたキャラクターたちと比較して、「記録のジョーイ」は非常に地味だ。彼はただそこで起きた出来事などをノートに記録していくというだけの、非常に地味な能力なのだ。……いや、果たしてこれは能力と行っていいのかどうか疑問だ。何故なら、「ノートを取る」などということは誰でも出来ることなのだから。

地味な記録の積み重ねの力

だがしかし、幼い頃の私には彼が非常に魅力的に見えた。思えばこれが、物書きホリックな今の自分を形作った原体験となったわけだが、ただ「ノートを取る」ことが、後に非常に重要な証拠となって事件を解決するのだ。……私はその「データ」の力に魅せられたのかもしれない。

今でこそ、ビッグデータなどと持て囃されて注目されているデータなのだが、そのログの魔力に取り憑かれて、一時は欠かさず日記を書いていたこともあった。結局、それらの日記は後の自分にとっての娯楽となる以上の効果は無かったわけだが、この「ログを取る」という日常の癖は、結構今では役に立っていると思う。

おそらくこの著者も、そうした「ログの魔力」に取り憑かれて、一見地味な記録のジョーイを「観察者」として、もう一人の主人公に仕立てたに違いない。まんまとその魔力は私に伝染し、いずれは他の誰かをも感染させる力を持っているのかもしれない。私はこれを「ログナロク」とでも名付けたらいいのだろうか。こんなもの、ろくなログではないな……。



まとめ

こんなただのノスタルジーに何かまとめを作るとするならば、一応「幼少時の経験は、その後の人生を大きく動かすことになる」ということになるだろうか。
何がぴったりフィットするかは分からないが、できるだけ多様な経験をさせることが、より多くの選択肢を選べることになるのは間違いないだろう。そんなことを改めて気づかせてくれた、ジャックマガーク探偵団に今でも感謝しているのだ。

ズンチャチャ マガーク探偵団
仲良し五人にプラスワン!(5+1?)
鼻のウイリーに 記録のジョーイ
それに頭脳のブレインズ
木のぼりおてんばミス・ワンダ
そして新入り ズンチャッチャッ
ヤマトナデシコ ナデシコリン マリヨシムラ ズンチャッチャッ(イエーイ)
ズンチャチャ最後はおきまりおん大将(イエイイエーイ) ジャックマガーク ズンチャッチャッ
ズナチク ズナチク ズンチャッチャッ

 
 
 

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