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何故人は不幸を探すのか?

      2017/04/11

よく、「何故先進国である日本の人々は不幸せな人が多いのに、途上国の人々はあんなに幸せそうなのだろうか?」という命題がある。
これは常々私もそう思っていたのだが、この問題を生態学的に考えてみようと思う。

何故人は不幸を探すのか?

統計的に「幸せな状態」というのを考えてみると、「発展している状態」とか「問題が解決していく状態」とか「自分が成長している状態」が当てはまるのではないかと思う。逆に言うと、「衰退しつつある状態」や「問題が発生した時」「自分が堕落している状況」が不幸せということになるだろうか。
少なくとも言えるのは、『絶対的な状態』が幸不幸を表すのではないということ。
それであれば、一日1ドル以下で生活する人々に比べて、自殺者の多い日本社会が幸福でなければならない。……これは矛盾している。

とすると、相対的な状態かつ、ベクトルがポジティブな方向へ進んでいることが幸せということになるのではないだろうか。
これまでの考え方は、「ある停止した状態」が幸せなのか不幸なのか?という議論がされてきたように思うが、どうやらこうした部分を考えてみると、「フロー状態」が幸福か不幸かを表しているような気がする。……ストックの状態を幸せか不幸かと表すことはできないのだ。
どんな状況であれ、現在の状態から改善されていけば幸福を感じることができるし、逆の状況が起こると不幸を感じることになるのではないかと思う。

この事を生態学として捉えてみると、『生物的に成長していること』が幸せの基準ということになるだろうか。
常に新陳代謝が起こり、新しい状態へと移り変わっていく。これはつまり健康ということになり、それが幸福感へと繋がる。……そういうことなのだろうか。



自ら課題を作り出す免疫システム

成長が止まってしまえば、後は衰えていくだけなので、それを防ぐためにも、自ら課題=不幸を創りだして、それを克服しようとするのではないか?
もしそうだとすると、これは『免疫システム』に似ている。自ら弱毒性のウイルスを作り出して、それを克服することで体を強くしようとする。
……つまりは、ワクチンだ。

ということで、人は何故不幸を感じるかというと、生物的に成長するために自らワクチンを作り出してそれを克服しようとするため、ということなのかもしれない。
無論、逆に言えばそれは、「健康な人は、常に目の前にあることを克服して生命力が強くなっていくため、幸福を感じることができる」ということもできる。
そう考えると、精神的に弱っている人が不幸を感じやすい、というのは当然のことだとも言えるのではないだろうか。

……その弱毒に負けてしまうのか、それとも克服して強く健康になるのか。
せめてこの想像が、何かの参考になれば良いと思う。

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