Project SOLA

誰も理解できない道を進め。未来が君を信じてくれる。

道はどうやってできるのか?シャーデンフロイデとネット炎上が起こる群れとしてのメカニズム

   

ホントは最近ものすごく伸びているバーチャルyoutuberについてまとめたいと思っていたのだが、それ以上に興味深い話が出てきたのでそれについてまとめようと思う。

道を作ったのは誰か?

道は作った者ではなく、舗装した者が一番偉いのだという。

この言葉には私は反対である。

 

それはもちろん、私自身が道を作る側の人間だからだとも言えるが、それだけではない。

とかく日本では「実現した奴が偉い」という風潮があり、それ以外の奴はクソだ。という雰囲気が作られつつある。

しかし重要なのはエコシステムなのであり、それにはゼロからイチを創り出す人間が必ず必要になる。

「思いつかないことは誰も実現出来ない」

というのが私の持論だからだ。

 

最近の風潮では、インフルエンサーばかりが持て囃されるが、それは役職が違うだけであり、どちらかの優劣の話ではない。

エコシステムを作るためには、この両者の協力関係が必要になる。

まあインフルエンサー側の立場からしてみると、大したアイデアじゃないことを自分でやる気も無いのに投げてくる奴が多すぎるんだろうが……w

 

……といった記事を書きかけていた所で、こんな動画を観た。

岡田斗司夫ゼミのこの回である。

◆岡田斗司夫ゼミ「不公平感はどこから生まれるのか?」

そして同時に次の日、このような記事が流れてきたのである。

凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか?

これで私は、ここ最近考えていたテーマが全て一つにまとまり、腑に落ちた。

……また一つ、世界の真理に近づいてしまった……!というあの満足感が得られたのだ。

今回はそれを一つずつ説明していこうと思う。




シャーデンフロイデとは何か?

まずは今回の話の取っ掛かりであり、非常に重要なポイントを突いている現象『シャーデンフロイデ』について説明しよう。

なんだか難しそうなカタカナ単語だが、要約すれば簡単なものだ。これはドイツ語で「気に入らない奴が不幸になったのを見ると『ざまあみろ!』と思う感情のこと」である。

 

ネット社会において、このシャーデンフロイデは非常に身近な現象で、どこでも「炎上」という形で目にすることができる。

シャーデンフロイデとそれにまつわる段階的変化に関しては、上記の岡田斗司夫氏の動画を見てもらうのが一番分かりやすい。過去の様々な実験の実例を通して、このような感情が人間が人種・文化・教育などに関係なく根源的に持っているものであり、それが何故無くならずに残っているのか?が説明されている。

先に言ってしまうと、この『結論』というのがややオカルト的な話になるのだが、それが非常に私が常々考えていることと似ていたために納得してしまった。最近でも、一部の未来人たちはこのことに気付き始めているはずだ。この答えに関しては、次の章に記載しよう。

 

また、続くはてなダイアリーの記事の方では、また違ったビジネス的な角度から、『人は自分と違う性質を持つ人を排除する』ことと、『天才と秀才と凡人の三すくみの構造』が明らかにされている。……個人的に、これも非常に納得できる説明のように思った。

特に『創造性にはKPIが無いが、逆説的に反発から推測することができる』という、まるで虚数解のようなKPIを提案している所が目からウロコだ。

……さてこれらの前提を元に、社会がどのような構造でできているかを考えてみたい。




革命家は大衆に裏切られる

以前から特に日本では、このシャーデンフロイデ現象が村八分などとして社会問題化していた。ずっと何故これが起こるか?ということが疑問だったのだが、これを群れとして見た場合に、全ての説明が付くような仮説が思い浮かんできたのである。

 

まず、社会的にモラルを逸脱したり、マナー違反を犯した人間がいるとする。

または、自分が見下しているのに、自分よりも恵まれていると感じた人間がいたとする。すると、ある一人の言い出しっぺが「あいつはけしからん!」と言い始めて、それに同調したみんなが「そうだそうだ!」と便乗し始めて炎上が起こる。それは、当事者がなんらかの社会的な制裁を受けるまで続き、謝罪などをすることによって一旦の収束を迎える。

 

しかし、小室哲哉氏の引退会見で見られた通り、その制裁が行き過ぎたと感じられた場合、また当事者がコミュニティの表舞台から降りてしまった場合、制裁の矛先は糾弾していた側のリーダーへと向かうことになる。

……これはまるで、クーデターに成功した後の革命家のようではないだろうか?

キリスト然り、ジャンヌダルク然り、突出した革命の主導者は、その後に大衆によって裏切られる結末が待っているというのは、歴史が証明している。

これについて、岡田氏はこのようにまとめている。

こうしたシャーデンフロイデに基づく『制裁』現象においては、生物的に見ても個人には全くメリットがなく、むしろデメリットしかないような結果にも関わらず、糾弾者には脳科学的に見た場合の『報酬』(オキシトシン)が与えられるため、「社会のために!」という名目で、革命のリーダーとなる人物の行動が促される。

そして、シャーデンフロイデ現象が起こるのは、群れから逸脱している(ように見える)存在に対してである。例えば、とある人物が所属している群れを基準とすると、次第にそれを平均化するバイアスが掛かってくる。

そしてそうでない人間……例えば『ルールを守らない者』『自分よりも楽をしている(ように見える)のに自分よりも得をしている者』に対しては、「群れの一員では無い」「群れの秩序を破壊する存在である」として、排除しようとする動きが起こり始めるのではないか?

……このように、個人にとってはメリットは無く、デメリットしかないというのに、集団にとってメリットとなることをつい率先してやってしまったり、それを行いやすくなるための生物学的機構が人間に備わっているというのである。

ということは、もしかしたらこれは、徐々に人間の個人としての生存本能が薄れてきていることの証拠であり、その背後にある集合的無意識のようなものに基づいて、人間個人というのは個体ではなく、その概念を共有したグループやコミュニティを維持するための存在という生存本能に移り変わってきていることの証拠なのでないか?と。

……つまり、人間は共同幻想によって『個人から群れ化している』という、これまでの私の仮説と一致していたのである。




正義と悪と宗教戦争

このようなことに注目すると、あらゆるコミュニティにおいて同様の現象は見られることが分かる。

例えば、オタクのコミュニティがマナーの悪いファンに対してキツく当たることだったり、学校のクラスにおいてイジメが無くならないことだったり、最古の例で言うと、その最たるものが宗教戦争だろう。

……ちなみに、日本人がこの傾向が強いのは、遺伝子レベルからの生物的な原因があるという話だ。

再び岡田斗司夫によると、アメリカと日本では、正義という概念が少し違うらしい。アメリカの正義というのは『社会にとって必要な義務を遂行すること』に対して、日本における正義とは『悪を倒すこと』だと言うことだ。

これを上記のシャーデンフロイデとそれにまつわる構造に当てはめてみると、すごく納得できる。……つまり、日本における正義とは『群れから異質なものを排除すること』と同じなのではないだろうか?

 

これは、ずっと物語について考え続けてきて、もう最近は正義と悪の概念が混沌としてきた日本という国の人間においては、非常に興味深い発見となった。……結局は、この『正義だ悪だ』というのは、生物界と同じシェア争いが行われていただけなのだと。

実は『正義と悪』という概念など無く、『自分の所属する群れと群れから逸脱する人間』というだけのことに過ぎなかったのだ。

つまり正義というのは、『自分と似た価値観を持つ者』や『自分と同じ性質を持つ者』と同義語であり、悪というのは『自分の自己同一性(アイデンティティ)を壊す可能性がある者』と言い換えることができるのかもしれない。

……余談になるが、このような現象は免疫反応やアレルギーと似たような仕組みのため、このメカニズムを解析すれば、こう言った現象が起きやすい状況とそうでない状況が分かる気もするのだが、今回は主旨が違うのでまた別の機会に回そう。




社会を進化させるエコシステム

さて最後に冒頭の話に戻ろう。

……果たして『新しい道はどうやったらできる』のだろうか?

道は、最初に見つけて通った者がいて、それを舗装して整備した者がいて、それを使う者たちが居なければ成り立たない。……このうちのどれ一つとして欠かせないのだ。

だが多分、道が道としてたくさんの人間が通るようになった頃には、最初に道を見つけた人間のことなど誰も覚えてはいないし、評価もされない。今現在、私たちが通っている道に対してそうであるように。

 

こうした状況、荒野へ踏み出す最初の一人目が討ち死にし続けていくような社会の流れにおいて、世界を進化させていくためにはどうしたらいいのだろうか?

……それは、『リーダーのみが偉い』という価値観から脱却し、他者を排斥しないエコシステムを作っていくことであると提言したい。

 

私はこのサイクルを螺旋のようなイメージで捉えている。

一番小さく高速で回転していくのが天才であるイノベーターだ。

次にやや大きく回転していくのが秀才であるインフルエンサーたち。

そして最も大きくゆっくりと回転していくのが一般人であるマジョリティだ。

この別々に回転する円環を、間で取り持って繋いでいくのが二つ目に紹介した記事における『アンバサダー』であり、『共感の神』なのだろう。

これらが一つの螺旋で結ばれた時、世界には上昇スパイラルが発生し、進化の螺旋が完成するのである。

 

……さて、これらのことをあなたはオカルトだと思うだろうか?

私は最近、これまでに伝わってきたオカルトなことについて非常に興味を持っている。

その部分については、またいずれ語ろうと思う。

 

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