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グジグジ悩んでバットを振らない頭でっかちな若者は絶対にフリクリを観ろ!

      2017/07/13

グジグジ悩んでバットを振らない頭でっかちな若者は絶対にフリクリを観ろ!

FLCL(フリクリ)というアニメを知っているでしょうか?

フリクリ(wikipedia)/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AA

あのガイナックスとProduction I.Gによって2000年に作られた、歴史に残る傑作オリジナルアニメーションです。

何とこのフリクリの続編が劇場アニメとして公開されるということが発表されたので、今回はフリクリの魅力について語りましょう。

アニメ「フリクリ」続編は劇場版2本に決定!ビジュアル&PVも公開

http://natalie.mu/comic/news/239175




素人でも分かるフリクリの魅力

スタッフ製作陣

あのエヴァンゲリオンで副監督を務めていた鶴巻和哉氏の初監督作品で、ガイナックスだけあってキャラクターデザインは貞本義行氏、そしてもちろん監修に庵野秀明氏という確実にハズレは無いだろう……!というようなメンバーでの製作陣となっています。

このスタッフによって、クオリティは文句無しの上、アクションもダイナミックでテンポよく、それでいてチャレンジングな試み(途中でアニメが漫画化するなど)も行われており、見るものをどんどん引き込んでいく作品に仕上がっています。

音楽

全6話において、一貫したアーティストの曲が使われています。それがthe pillows。何と言ってもこのpillowsの曲が物語の要所要所で流れることで、作品と完全に一体化した音楽が生まれています。この作品でpillowsを知った人も多いはず。

どこか挑戦的でやんちゃなギターサウンドが特徴のpillowsの音楽は、フリクリの世界観をより強固に彩ってくれる存在感を放っています。pillows無くしてフリクリ無し。それは新しい劇場版の主題歌がまたpillowsになったことからも分かることです。

ストーリー

そして何より、当時の少年たちの心を打ったのがそのストーリー。淡い少年時代から、ある出来事を通して少年が一歩大人になるというのは、ジュブナイルと呼ばれるジャンルの一つですが、それがこのフリクリではファンタジーな世界観を通してうまく表現されています。以下簡単にあらすじを紹介しましょう。

あらすじ

何も変わらない毎日。そんな日常を過ごしている小学校6年生のナオ太。アメリカに行った出来の良い兄に対してコンプレックスを抱きながら、兄に失恋してその行き場のない感情をナオ太へ対して向ける女子高生のマミ美。そこへベスパに乗った謎の女性、ハルハラハル子が登場し、謎のロボットたちとともにナオ太の日常は少しずつ変わっていく……。

決して地上波では放送できないようなギリギリの表現と、思春期の少年に向けた普遍的なメッセージが、日本の多くの同世代の少年たちの心を打った結果、年代を超えて再度登場してくるようなヒット作となったのではないでしょうか。

フリクリのストーリーの魅力を自由に語る

ここからは筆者の個人的な感情移入部分を自由に語りたいと思います。

年上の女性とのちょっと不良な依存関係

とにかくまず、思春期の少年が誰でも憧れるような、甘えたがりの年上のお姉さんに大人な体験をさせてもらうことによる、依存関係。これには少年は抗えない。さらに、少し傷ついているその心を「俺が癒やしてやるぜ!」みたいな気持ちにもなり、結局は都合よく使われているだけ……。

今で言う『メンヘラ』な女子高生に、主人公のナオ太君はいけないいけないと思いつつも、ついついお互いの傷を舐め会う関係にハマってしまうわけです。

身内に対するコンプレックス

自分より出来の良い兄。何をやっても勝てないリア充に劣等感を募らせるナオ太君。最初から兄ちゃんには勝てないと諦めています。それは野球でもそうだし、自分と依存関係にあるマミ美への嫉妬もそう。バットを持っていても、振らないその姿勢にハル子からの一言が刺さります。

「とにかくさ、バット振んなきゃ話になんないよ」

破天荒でキャラが強すぎるハルハラハル子

結局、このような状況の中、毎日何も変わらない退屈な日々を過ごすナオ太君の所に、どこからともなく謎の女性が現れて、諦めがちだった彼の心を引っ掻き回すトリックスターが現れます。

その挙動はとにかくメチャクチャで、ある意味『常識』を盾にして自分を正当化、言い訳をしていた彼をぶっ壊す、破天荒なハル子。「やってみなけりゃ分からない」というその行動が、少しずつナオ太君を変えていくのでした。

このハル子の声優さんである新谷真弓さんとキャラクターのマッチングは、絶妙という言葉がピッタリなほどのハマリ役!

ストーリーとアイテムは通っているが、メチャクチャな展開が象徴する、殻を破るということ

思春期の少年にありがちなアイテム、ギターと野球、それにバイクとロボットと同級生。ある種デフォルメされたテンプレートな物たちと、ある意味王道とも言える成長ストーリー。

これらは全く目新しくはない要素ですが、それをバラバラにぶっ壊すほどのメチャクチャな展開とキャラクターが、このフリクリを全く新しいアニメへと変えています。

キャラクターを引き立たせる、うまい比喩を使った台詞回し、絶妙なタイミングで挿入される音楽。謎だらけだった伏線たちが、いつの間にか後半では収束していく展開のうまさ。これらがいつの間にか癖になっていき、短いながらも相当濃度の濃いアニメへと出来上がっています。

『少年よ、バットを振れ』

このキーワードがとてもよく当てはまるストーリーで、どこか冷めた少年や、頭でっかちで行動することを躊躇している少年たちにはぜひ観て欲しいアニメです。

くだらないことをグチグチ考えてるより、自分の心のままに動いてみるのがどれだけ大事なのか。正に今のこのタイミングで新しく作られることに意味があるアニメかもしれません。

物語の中の、ベースを叩きつけた時のあの重低音が、やみつきになってしまった人も多いのではないでしょうか?

劇場版フリクリはどうなるのか?

エンディングも含め、ほぼ『完成された』物語と言ってもいいフリクリですが、果たして次の劇場版は一体どのような展開になるのでしょうか?

ネコ耳ガジェットを付けた女の子、おでこにバンソウコウを貼った冴えないメガネの少年、怪しげなサングラスの女性に加え、一瞬だけですが、あのハルハラハル子の登場も……!?

劇場版フリクリから目が離せません!来年までに、観てない人はこの機会に、観た人もアニメのフリクリを観て復習しておきましょう!

FLCL Blu-ray BOX

キングレコード

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